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Tuesday, April 10, 2007

IPMN/MCN guideline


a 分枝型と主膵管型を確実に区別できるか?
主膵管型の癌化率は57-92%、分枝型は6-46% で区別する意義はあるが時として術前診断できなかった混合型というものは存在する。

b 病理組織学的には殆どの IPMN で分枝と主膵管の両方にまたがって乳頭状増殖があるが混合型という分類は必要か?分枝型の進行形とみなすべきか?
画像的に分枝型とされたものは小さく乳頭状増殖も低く胃型の上皮 (gastric/foveolar)をもつ良性腺腫の可能性が高い。「~優位型」という解釈がより正確であろう。分類基準が明らかとなるまで混合型は残しておいた方が良いだろう。

c MCN の組織学的診断に卵巣様間質の存在は必要不可欠か?
必要不可欠。閉経後、男性で卵巣様間質を有するMCNはまれ。MCN様で卵巣様間質の無いものは「分類不能の粘液産生嚢胞性膵腫瘍」としておくことを提案する。

d MCN と IPMN の区別に実地臨床上の区別は必要か?
MCNとIPMNでは病因、多発性(分枝型IPMNでは多発30%, MCN は単発)、経過観察の必要性(IPMNでは断端陰性でも再発10%)、発癌の頻度(MCNでは 6-27%)に違いがあるので臨床的意義はある。



a 術前に IPMN と MCN を確実に鑑別できるか?

不可能な例もあるが殆どの例では可能。女性、40-50歳、膵体尾部、共通被膜、石灰化、オレンジ状、Cysts in cyst, 主膵管圧排は MCNであるし、男性(70%)、60-70歳、頭部、共通被膜・石灰化が無く、葡萄の房状・ cyst by cyst 、主膵管との交通あるいは拡張を伴うものは
IPMN の可能性が高い。もちろん、主膵管との交通は粘液により証明されないこともあるし、まれにはMCNで主膵管と交通があり、SCTでも主膵管と交通がある例もあるので全例で可能とは言えない。

b IPMN あるいは MCN 由来の微小浸潤癌を診断できるか?

顕微鏡レベルの話であり、いずれも不可能。


a 主膵管型は全例手術適応か?

b 分子型は全例手術適応か?そうでないならどのように区別するか?

c MCN は全例手術適応か?


a MCN あるいは IPMN ゆらいの非浸潤癌におけるリンパ節郭清は?
b MCN IPMN における縮小手術の意義
c 多発分枝型IPMNの治療方針は?高齢者に於ては膵全摘を回避すべく最大の病変のみを切除することは許容できるか?


a IPMN と MCN の切除術における術中迅速診断の意義は?粘液上皮が断端にあったら?
b MCN や IPMN の切除標本には特別な注意が必要か?
c
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